The Workshop contest of IoT For Next innovation in Kansai
WINKは、関西発のIoTを活用した新しいサービスの創出を目指したビジネスコンテストです。
産学官が協創し、技術と技術、人と人をつなぎオープンイノベーションにより社会課題の解決や新たな価値の創出に貢献して参ります。
2025/06/16 | 参加チーム募集を開始しました。 |
顧客の潜在課題を⾒出し、⾃社の技術や強みを活かして、本質的な価値を提案できる⼈材。
技術だけでなく、その先の価値も⾒据え、広い視野で全体最適を提案できる⼈材。
社会の変化や未来のニーズを⾒据え、⾃ら問いを⽴てて研究テーマを創出できる⼈材。
【日時】
【開催方式】
1日目:集合形式
2日目:オンライン
【場所(1日目のみ)】
大阪大学中之島センター(大阪市北区)
※事前研修1日目の参加に必要な交通費については1チームあたり最大6万円補助いたします。
【概要】
”システム×デザイン”思考は、あらゆる物事をシステムとして捉え全体俯瞰で考える「システム思考」と、創造的に考える「デザイン思考」を掛け合わせることによって、イノベーション創出を促すための慶應SDM独自の手法です。
【講師】
五百木 誠 氏
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科
准教授
中田 実紀子 氏
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科
特任助教
真鍋 薫子 氏
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科
特任助教
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チーム名:inoree HATO
(合同会社 inoree様)
チーム名:ミラクシア新規ビジネス立ち上げチーム
(ミラクシア エッジテクノロジー株式会社様)
単なる座学の研修であれば他にもありますが、このプログラムでは企業や業種の垣根を越えた参加者の方々と共に、課題の発見から解決までの思考プロセスを体験的に学べたことが大きな違いでした。
実際のビジネス課題を題材に取り組んだことで、自社内ではなかなか得られないアプローチやアイデアの創出方法を習得できたと感じています。
特に印象に残っているのは、大学、研究機関、コンサルティング会社など、異なるバックグラウンドを持つ4名の方々とのアドバイザー対話会です。バラバラな視点からの指摘かと思いきや、意外にもフィードバックが同じポイントに集中しており、「ここが自分たちの弱点なのだ」と納得感を持って改善に取り組むことができました。
また、普段あまり接点のないベンチャー企業や学生チームのプレゼンを聞く機会もあり、そこから新たな発想や視点を得ることができたのも大きな収穫です。どうしても自社の中だけでは考えが偏ってしまいがちですが、このコンテストを通じて、外部からの知識や視野に触れる貴重な経験を得ることができました。
WINK2025では、SDGS(社会課題)や、「2025年大阪・関西万博」・「グラングリーン大阪」を始めとした関西のビックプロジェクトを踏まえ、以下の4つのテーマを設定し、世の中に広く展開が可能な新規性・独自性に優れた『関西発の世界に通用するIoTを活用した新しいサービス』のビジネス企画を募集します。
2025大阪・関西万博 ※1
グラングリーン大阪
(うめきた2期開発)
SDGs
4つのテーマからお選びください
※「ビジネス実装コース」
「スキル向上コース」共通
※1 提供:2025年日本国際博覧会協会 | https://www.expo2025.or.jp/overview/masterplan/ |
※2 出典:関西経済連合会 | https://umekita2.jp/ |
※1 提供:2025年日本国際博覧会協会 https://www.expo2025.or.jp/overview/masterplan/
※2 出典:関西経済連合会 https://umekita2.jp/
アイデアシート(1次選考)、プレゼンテーション(最終審査)に基づき、課題の発見から価値提案、実装、事業デザインに至るまで、現実の市場を意識した構想力と実行力を評価します。
なお、フィールド検証もしくはデモ機検証に取り組んだチームは、効果や難易度に応じて加点評価があります。(最終選考のみ)
アイデアシート(1次選考)、プレゼンテーション(最終審査)に基づき、事業デザインの完成度に加え、課題へのユニークな着眼点や工夫のプロセス、チームとしての成長過程も重視して評価します。
なお、フィールド検証もしくはデモ機検証に取り組んだチームは、効果や難易度に応じて加点評価があります。(最終選考のみ)
審査項目 | 視点 |
---|---|
問題提起・ 目的定義 |
社会・産業等に関わる課題を具体的に捉え、目的が明確に定義しているか |
価値提案 | 顧客や市場にとっての具体的な価値が提案されているか |
アイデア 創出 |
実現可能性のある独創的なビジネスアイデアが示されているか |
実現方法 | サービスを成立させるための技術・仕組みが適切かつ現実的に設計されているか |
事業 デザイン |
マーケット規模、市場投入計画、展開戦略が具体的かつ実行可能な形で示されており、収益化の可能性が認められるか |
審査項目 | 視点 |
---|---|
問題提起・ 目的定義 |
社会・産業等に関わる課題を独自の視点で捉え、明確に定義しているか |
価値提案 | 提案が課題に対して適切な価値を持ち、目的との一貫性がある内容となっているか |
アイデア 創出 |
実現性を踏まえたうえで、創造性や工夫が感じられ、新たな発想として整理されているか |
実現方法 | アイデアを実現するための技術や仕組みが具体的に設計されているか |
事業 デザイン |
アイデアが解決する課題の市場規模と成⻑性、技術的な実現可能性と市場 進出戦略が明確かを評価 |
応 募
マッチング会
(チームメンバー募集)
スキル向上コース(挑戦・育成)に1名で応募された方は、マッチング会でチームメンバーを募集いただきます。
【日時】2025年7月3日(木)15:30〜17:00
【場所】QUINTBRIDGE(大阪市都島区)
書類審査(1次選考)
応募チームの中から最終コンテストに進んでいただくチームを4チーム程度選出します。
【結果通知】2025年8月下旬(メール通知)
説明会・事前研修
(全2回)
1次選考を通過したチームは、「システム×デザイン思考」によるワークショップにて、応募いただいたビジネス企画をブラッシュアップ頂きます。
2025年9月18日(木) | 集合形式(大阪大学中之島センター) |
2025年9月29日(月) | オンライン |
両日共 10:00~17:30 |
プレゼンテーション資料作成
オンラインによるアドバイザー対話会にて、各チームのビジネス企画に対して、産学官の有識者がアドバイスをおこないます。
アドバイスを行うため、ドラフト(下書き)を含め、プレゼンテーション資料を3回提出いただきます。
2025年10月上旬
【ドラフト①提出】※チャットによるアドバイス
2025年10月中旬
【アドバイザー対話会】※Web会議によるアドバイス
2025年11月上旬
【ドラフト②提出】※チャットによるアドバイス
2025年12月上旬
【発表資料提出】
プレゼンテーション審査
(最終選考)
各チームのプレゼンテーション(9分/チーム)に基づき審査し各賞の表彰を行います。
【日時】2025年12月12日(金)
【場所】QUINTBRIDGE(大阪市都島区)
※会場とオンライン配信のハイブリッド開催
以下の3つの要件を満たしているビジネス企画を対象とします。
・IoTの要素をベースとすること(図1参照)
・製品化・サービス化されておらず、WINK2025を通じて新たな価値を創造すること(図2参照)
・オリジナルのアイデアであること
図1.IoT要素の判断基準(例)
図2.製品・サービス化の判断基準(例)
不明な点は、事務局 | ![]() |
までお問い合わせください。 |
ビジネス実装コース
スキル向上コース
※個人1名での応募も可としますが、事務局が開催するチームメンバーマッチング会(7月3日)の参加が条件となります。
【留意事項】
スキル向上コース
<マッチング会応募>
ご注意 | アイデアシート(エクセル)の提出は、2025年8月1日となります。 |
応募フォーム登録後、2営業日経っても連絡メールが無い場合、大変お手数をおかけしますが、
事務局 | ![]() |
までご連絡いただけますようお願いいたします。 |
上の応募フォームから、必要項目を入力の上、ご応募ください。
事務局よりアイデアシートを送付しますので、記入のうえ提出をお願いします。
※アイデアシートの提出期限は
2025年8月1日(金)です。
審査委員長
越智 隆之
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
執行役員
大手通信会社の海外M&A部門を経て現職。
AI・5G・ロボティクス・デジタルツインなどのエマージングテクノロジー領域の新規事業戦略策定・実行支援、中長期のイノベーション戦略策定、R&D戦略・ポートフォリオマネジメントなど多数のプロジェクトに従事している。
審査委員
下條 真司
青森大学 ソフトウェア情報学部 教授
大阪大学 名誉教授・招聘教授
昭和61年大阪大学大学院基礎工学研究科修了、平成10年より大阪大学サイバーメディアセンター教授、令和5年より大阪大学名誉教授・招聘教授、並びに青森大学ソフトウェア情報学部教授。
黎明期のインターネットとオブジェクト指向に魅せられ、その応用としてのマルチメディア情報システムのアーキテクチャの研究に従事。研究の社会実装を通じてアーキテクチャを研究するというスタイルを取る。現在は、グランフロント大阪・ナレッジキャピタルでVislab Osakaを主催。青森県でも様々な産学連携活動を行なっている。
審査委員&
アドバイザー
下西 英之
大阪大学 D3センター 教授
1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了、2002年同博士後期課程修了。
1996年NEC入社。
2003年UCLA computer science department客員研究員。
2020年よりNECシステムプラットフォーム研究所主幹研究員兼新事業推進本部エグゼクティブエキスパート、クロスアポイントメントにて大阪大学大学院情報科学研究科特任教授(常勤)として、Beyond 5G/6G含む情報通信ネットワークおよびデジタルツインの研究開発に従事。
2022年より大阪大学サイバーメディアセンター教授。
2024年10月より大阪大学D3センター副センター長・教授。IEEE会員、電子情報通信学会フェロー。
審査委員&
アドバイザー
田中 良夫
国立研究開発法人
産業技術総合研究所
執行役員 情報・人間工学領域長
1995年に慶應義塾大学大学院にて博士号(工学)取得。
技術研究組合新情報処理開発機構、電子技術総合研究所、産業技術総合研究所において高性能計算や分散コンピューティングなどの研究に従事。2023年1月より現職。
大学院時代はプログラミングのバイトに明け暮れ、様々なプログラム言語で商用ソフトウェアやサービスの開発をした経験は貴重な財産。産総研での橋渡し研究の知見も活かしてアドバイザー、審査員として貢献したい。
審査委員
白坂 成功
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科
委員長/教授
東京大学大学院修士課程修了(航空宇宙工学)、慶應義塾大学大学院後期博士課程修了(システムエンジニアリング学)。
大学院修士課程修了後、三菱電機にて15年間、宇宙開発に従事。「こうのとり」などの開発に参画。専門分野は大規模システム開発、技術・社会融合システムのイノベーション創出方法論やシステムズエンジニアリング。
2008年より慶應義塾大学大学院SDM研究科非常勤准教授。
2010年より同専任准教授、2017年より同教授。2023年10月より同研究科 委員長に就任。
2015年12月〜2019年3月まで内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)のプログラムマネージャーとしてオンデマンド型小型合成開口レーダ(SAR)衛星を開発。その技術成果を社会実装するために株式会社Synspectiveを共同創業者として創業。内閣府宇宙政策委員会、内閣官房デジタル市場競争会議、デジタル庁 デジタル交通社会のありかたに関する研究会、経産省 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会等、多くの委員会の委員として政府の活動を支援。
審査委員&
アドバイザー
馬場 光男
ルネサスエレクトロニクス株式会社
エンベデッドプロセッシングプロダクトグループ
シニアダイレクター
1992年日本電気株式会社入社、通信装置の開発業務に従事。
2002年からNECエレクトロニクス株式会社にて、通信/産業/民生市場向け半導体製品の開発業務を担当。
2010年から現在まで、ルネサス エレクトロニクス株式会社にて、IoT/クラウド連携、組み込みAIシステム応用をコアとした新規事業創出活動を推進中。
審査委員&
WINK2025実行委員会
委員長
小田 孝和
西日本電信電話株式会社 常務執行役員 デジタル革新本部長
組込みシステム産業振興機構 理事 企画運営委員長
1994年大阪大学大学院工学研究科修士修了、同年NTT入社。
2009年NTT西日本技術革新部担当部長。2019年設備本部ネットワーク部担当部長。2022年6月デジタル改革推進部長。2024年7月より現職。ネットワーク開発・導入業務を中心に経験。現在はデジタル変革(DX)を担う。
審査委員&
アドバイザー
加井 隆重
ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーションセンター
ZEB・エネマネグループ 産官学連携専任部長
組込みシステム産業振興機構 第2部会 部会長
1979.9 ダイキン工業株式会社に入社 電子技術センター、電子技術研究所、株式会社ダイキンシステムソリューションズ研究所、ソリューション商品開発センターで、ソフト、ハードの研究開発に従事。空調機を遠隔から監視制御し、故障予知サービス、遠隔省エネサービス、電力抑制するための空調用遠隔監視制御装置、空調機遠隔監視制御センターの研究開発を担当。
2014.7−現在 組込みシステム産業振興機構第2部会 部会長
審査委員
木村 浩三
パナソニック ホールディングス株式会社
技術部門 コーポレートR&D戦略室 戦略企画部
技術コーディネーター
入社以来、システムアーキテクチャやメディアプロセッサの研究と開発に従事。
特に、デジタル家電機器向け統合PF ”UniPhier”を立ち上げ、デジタル家電、携帯電話の開発効率を大幅に改善。近年は、IoT家電、生体センシング技術開発に携わるとともに、社内研究会主査、技術塾塾長、大学の非常勤講師やプログラム委員などの社内外の人材育成を担当。
現在、パナソニックホールディングス株式会社全社技術コーディネータ。工学博士。
審査委員&
アドバイザー
南出 英明
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所
統合ソリューションプロジェクトグループ プロジェクトグループマネージャー
三菱電機株式会社に入社、産業システム研究所、先端技術総合研究所にてファクトリーオートメーション分野を中心に組込みシステムの研究開発を担当。
その後、名古屋製作所でのエンジニアリングソフトウェア開発を経て、Mitsubishi Electric Automation, Inc. North America Development Centerにて新事業開拓やスタートアップ連携に従事。
2021年10月より先端技術総合研究所にて社会課題を解決するソリューション共創を推進。
アドバイザー
永野 秀尚
国立研究開発法人 情報通信研究機構
総合テストベッド研究開発推進センター
研究開発推進センター長
1996年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。
2005年同大大学院情報科学研究科博士後期課程修了。博士(情報科学)。
1996年から2020年までNTTに勤務。NTTコミュニケーション科学基礎研究所にて音や映像などのメディア情報の認識・探索やAIに関する研究などに従事。この間、2011年から2012年まで英国 Queen Mary University of London 客員研究員。
2020年より国立研究開発法人情報通信研究機構に勤務。現在、同機構ソーシャルイノベーションユニット総合テストベッド研究開発推進センター研究開発推進センター長。ネットワークレイヤからAIなどのプラットフォームレイヤまでが連携したシステムの開発・検証が行えるテストベッドの構築に取り組む。
IEEE Senior Member、電子情報通信学会、情報処理学会会員
アドバイザー
小島 威裕
ケンブリッジコンサルタンツ株式会社 CX本部長
日系電機機器メーカーにて、プリントデバイスの物理設計と材料・計測技術開発に従事。
その間、英・ケンブリッジ大学にて材料科学の博士号を取得。
2018年にケンブリッジコンサルタンツ日本法人に入社後は、主に消費財、産業機器、インフラ系を中心に、幅広い業界の顧客に対する事業開発を担当。
顧客に対し、市場性・事業性・技術実現性をとらえたシステムやサービス実現の戦略立案と実行を支援。
アドバイザー
奥田 明子
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
Region Divisionマネージャー
大手金融機関、ITコンサルティングファームを経て現在に至る。主に業務改革、システム開発、新規事業開発のプロジェクトに従事。
また、デザイン思考を用いた社会課題の解決に積極的に取り組んでいる。
<事前研修>
事前研修では「システム×デザイン思考」の手法を通して、本質的な問いを何度も重ね、サービスの本質を見直すきっかけをいただきました。
「ユーザーにとって本当に必要とされているのか?」という多角的な視点は、どうしても贔屓目になりがちで、自分たちだけではなかなか立ち返れない重要な問いだったと思います。
<アドバイザーからのアドバイス>
アドバイザーの方々とのオンラインでのやりとりも有意義でした。やさしくも鋭い問いかけによって、曖昧だった部分が言語化され、会話の中でアイデアの輪郭が次第にクリアになっていく感覚がありました。そうしたフィードバックの積み重ねの中でプレゼン内容もブラッシュアップされていきました。そして、懇親会である方がかけてくださった「最後はあきらめない粘り強さと熱量だよ」という言葉が、今も心に残っています。技術や企画の完成度以上に、人の熱が人を動かすのだということを、改めて実感しました。
<受賞特典の展示会出展>
受賞後に参加した展示会では、偶然の出会いはもちろん、「わざわざ我々を探して来ました」と声をかけてくださる方もいてとても嬉しかったのを覚えています。その後も前回優勝のタイガー魔法瓶さまにもアドバイスを頂いたり、共創に関するやりとりが続いており、新しいご縁や機会が広がりつつあります。
<WINK2024を振り返って>
OQTA Heart Poopoのアイデア自体は以前からあったのですが、WINK2024に参加し最優秀賞を頂戴したことで、多くの方々に関心を持っていただけるようになったことが、なにより大きな変化でした。
アイデアを持っているだけでは世の中に届かない、でも信じて温めてきたものが、こうしてみなさんの共感を得られる瞬間に立ち会えたのは、WINK2024にエントリさせて頂いたおかげです。本当に参加してよかったです。