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機能安全を考慮したシステム要求と分析A01- 03

講義概要

講座日程:2016年9月13日(1日間)

近年、航空機、鉄道、自動車、医療機器など高信頼システムと呼ばれる様々な産業機器・装置に対しては高い安全性が要求されている。このようなシステムに対し、その安全性を確保する方法として機能安全という考え方がある。そして、機能安全により安全性が確保されていることを保証するために国際規格が存在している。機能安全の国際規格としては、電子・電気・プログラマブル電子機器に関するIEC 61508をはじめ、自動車のISO 26262、鉄道のIEC 62278 (RAMS規格)などがあり、それぞれのシステムにおいてそれらへの適合性のための評価が必要となる。 本講義では機能安全の基本概念および規格の概論から始まり、安全性に関して用いられる保証技術、分析方法論について解説するとともに、演習を通じつてそれらを身につける。
講師
産業技術総合研究所 相馬 大輔
奈良先端技術大学院大学 高井 利憲
【相馬 大輔 氏】
2008年 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 博士後期課程修了。(独)産業技術総合研究所 情報技術研究部門 ソフトウェアアナリティクス研究グループ所属。認証に対する工学的なアプローチ(認証工学)として安全性、セキュリティなどの保証技術や分析手法、規格認証、トレーサビリティなどに関する研究をおこなっている。

【高井 利憲 先生】
1996年九州工業大学情報工学部知能情報工学科卒。2001年奈良先端科学技術大学院大学博士後期課程単位取得認定退学(博士(工学))。産業技術総合研究所などをへて、現在チェンジビジョン所属。ISO/IEC JTC1/SC7/WG7 国内委員、ISO/IEC15026 System assurance共同編集委員を務めるとともに、奈良先端大学にて「システム要求工学」「システムアシュアランス」等の講義や演習を担当。

講義内容

【ねらい】

  • 機能安全の背景と目的について理解する
  • 機能安全を分析し、保証するために必要な分析技術や記述手法を修得する
  • 機能安全を分析し、保証する活動を体験する

【講義内容】

  1. 機能安全規格の概論
  2. 安全性を保証する技術GSN
  3. 安全分析方法論
  4. インテグリティレベル

教科書

 ソフトウェア開発を経験していることが望ましい

講義に関連する解説記事・参考文献等

  • IPA「組込みシステムの安全性向上の勧め(機能安全編)」
    https://www.ipa.go.jp/sec/publish/tn05-011.html
  • IPA「製品・システムにおけるソフトウェアの信頼性・安全性等に関する品質説明力強化のための制度構築ガイドライン」
    https://www.ipa.go.jp/files/000029495.pdf
  • 石原嘉一「システムアシュアランスで勝ち組に(特集システムアシュアランスの実践で市場の勝者に:機能安全規格をどう活用すべきか」, ISO マネジメント, 14(2):40-47, 2013年2月 D-Case研究会 http://www.dcase.jp

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