第12回組込み適塾

  • D04-01
組込みシステム開発管理の実践技法

講義日時:2019年9月6日 9:30~ 17:30

講義概要

組込みシステムの開発ではハードウェア開発、ソフトウェア開発が同時並行で進められるという特徴を持っています。このため組込みシステム開発を円滑に進めるためには開発管理が極めて重要になります。講義では、組込みシステムの開発管理において留意すべき点を理解し、組込みシステムの開発でよく活用されている管理技法を演習などを交えて習得することを目標にします。

講師

所属
千葉工業大学
講師名
小笠原秀人
千葉工業大学社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科。専門は品質管理、プロセス改善、ソフトウェア工学。2017年まで(株)東芝にてソフトウェア品質管理技術の研究やソフトウェアプロセス改善活動の普及・展開に従事。主な学外の活動としては、派生開発推進協議会運営委員、ソフトウェア技術者協会代表幹事など。所属学会は、電子情報通信学会、情報処理学会、IEEE、プロジェクトマネジメント学会、国際P2M学会、ソフトウェア科学会。

講義内容

プロジェクトを成功に導くためには、(1)実現可能な開発計画を立案し、(2)その計画に従ってプロジェクトを運営しな がら、(2)プロジェクトの途中で発生する諸問題やリスクに適切に対応する必要があります。本講義では、(1)~(3) を実践するために役立つ考え方や技法を学ぶ。

講義内容

  1. プロジェクト開発計画
    • 開発計画として考えなければいけない内容、計画の具体化の方法、計画と実績の管理などについて習得する。
  2. リソース管理と品質管理
    • 開発体制の作り方、人的資源の計画立案、組込みシステムの品質と品質目標の設定などについて習得する。
  3. レビューと進捗管理
    • レビューの種類と活用方法、進捗管理の目的と方法について習得する。
  4. 品質の可視化と定量分析
    • プロダクト品質の計測と評価、プロセス品質の計測と評価、品質データの分析と活用について習得する。
  5. リスク管理と成果物管理
    • 組込みシステム開発におけるリスクの種類、リスク管理の役割と方法、成果物管理の役割、構成管理と変更管理について習得する。

受講要件

【受講要件】
  • 実際にプロジェクトの一員として開発を経験していることが望ましい
【事前学習のポイント】
  • 一般的なソフトウェア開発の流れなどをひと通り確認しておくことを推奨

事前学習教材

【 教科書】  講義2週間前に電子ファイル送付(事前学習を推奨)

講義に関連する解説記事・参考文献・図書等

  • 組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド(翔泳社 2007年)
  • 組込みソフトウェア向けプロジェクトマネジメントガイド(翔泳社 2006年)