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実装演習科目(実践)J03-01〜09

実践編の概要

講座日程:2015年10月5~6,20~22日(5日間)

マイコンの構造を理解するとともに、マイコンおよびFPGAの効果的な使い方を理解するとともに、ステッピングモーターなどの実装体験を通じて実践的に体得することを目標とする。
講師
大阪大学  畠中 理英 先生
ルネサスエレクトロニクス㈱ 藤澤 幸穂 氏
三菱電機マイコン機器ソフトウエア㈱   高良 秀治 氏
【畠中講師】平成12年大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了。
平成14年同大学院博士後期課程退学。現在、同大大学院情報科学研究科助教。博士(情報科学)。平成14年より株式会社シンセシス 研究主任、および平成18年より東京大学大規模集積システム設計教育研究センター 協力研究員を兼業。通信・放送用VLSIの設計に関する研究に従事。

【藤澤講師】昭和53年津山高専電気工学科卒業。
㈱電研精機研究所にて交流安定化電源、パルス発生装置、ノイズカットトランスなどの設計、製造、検査に従事。昭和59年から㈱日立マイクロコンピュータエンジニアリング(現ルネサスエレクトロニクス)でマイクロコンピュータのLSI設計を経て研修業務に従事。現在に至る。

対象

  • (1) 組込み適塾 実装エンジニアリングコース 実装演習科目(初級)受講済みの方
  • (2) C言語でのプログラミングの経験を有し、エミュレータデバッガの操作経験のある方
  • (3) ハードウェア設計、組込みシステム設計プロセスに興味を持っている方

スケジュール

日付 時間帯 講座№ 講座名 担当講師


9:30〜9:40 -
  • ガイダンス
大阪大学
尾上 孝雄 先生
9:40~12:30 J03-01 組込みシステム講座
13:30~17:30 J03-02 コ・デザインにおける省エネルギー化など実践的な取組みについて 大阪大学
畠中 理英 先生


9:30~12:30 J03-03
  • RXマイコンの効果的な使い方①
    • ・スタートアップ/割込み動作の概要
    • ・RXマイコンのアセンブラ概要
ルネサス エレクトロニクス㈱
藤澤 幸穂 氏
13:30~17:30
  • RXマイコンの効果的な使い方②
    • ・HEWのコード効率化オプション
    • ・既存CPUからの移植性
    • ・RXマイコンの優位性
      • 内蔵温度センサー、イベントリンクコントローラ等の 特徴的な機能説明。


9:30~12:30 J03-04
  • マイコンとFPGAの速度差比較
    • ・ボード上で実動作体験
三菱電機マイコン機器ソフトウエア㈱
高良 秀治氏
13:30~16:30 J03-05
  • FPGAの実践(プロセッサ設計講座)
    • ・プロセッサの内部構造の理解と設計
    • ・FPGAへの実装
    • ・マシンコード作成と動作確認
16:30~17:30 J03-06
  • 組込みシステム実践講座(ステッピングモーター編)①
    • ・擬似組込み機器の開発環境構築と現システムの理解
    • ・ステッピングモータの概要


9:30~11:30 J03-07
  • 拡張ボードの作成(はんだ付け講習)
    • ・ステッピングモーターの取り付け
    • ・作成プログラムでの動作確認
三菱電機マイコン機器ソフトウエア㈱
高良 秀治氏
11:30~17:30 J03-08
  • 組込みシステム実践講座(ステッピングモーター編)②
    • ・現仕様での不具合調査
    • ・仕様追加(プリセット)の検討
    • ・実機デバッグを行い、システムを完成させる


9:30~14:30 J03-09 まとめ・報告会資料の作成
14:30~17:30 J03-10 報告会 大阪大学
尾上 孝雄 先生

講義内容

J03-01
講座名「組込みシステム講座」

 組込みシステムの設計と実装に関する基礎知識を習得する。

講義内容

組込み型応用システムの集積化設計に関する概観を学び、ハードウェア/ソフトウェアとして実装する際の要点を、画像通信応用システムを例として考える。

  • (1) 応用システム設計のフロー
  • (2) 組込みシステムとしての実現手法
  • (3) 画像通信応用システムの設計
    • * 画像符号化処理の特徴
    • * 典型的処理課程の実装
    • * ハードウェア実装とソフトウェア実装
J03-02
講座名「コ・デザインにおける省エネルギー化など実践的な取組みについて」

コ・デザインにおける省エネルギー化などの実践的なとりくみについての座学

講義内容

大阪大学にて行ってきた開発・設計例を用いて、コ・デザインにおける省エネルギー化の方策とその効果について概説する。 また、その際に必要となるハードウェア設計技術について、Verilog HDLを用いたハードウェア設計演習を交えながら講義する。

J03-03
講座名「RXマイコンの効果的な使い方①」

RXマイコンの効果的な使い方を学ぶ

講義内容

  • (1) スタートアップ/割込み動作の概要
    • リセット起動からmain関数が起動されるまでのメカニズムの解説。
  • (2) RXマイコンのアセンブラ概要
    • アセンブラ言語の紹介

講座名「RXマイコンの効果的な使い方②」

講義内容

開発ツールHEWのコード効率化を行うオプションの体験。ルネサス社製の既存マイコンからの移植性の紹介。内蔵温度センサー、イベントリンクコントローラ等のRX210の特徴的な機能説明

J03-04
講座名 マイコンとFPGAの速度差比較

組込みソフトウェアをとハードウェアの速度差をボードを使って体験する。

講義内容

RX210マイコンとFPGAのそれぞれに、「0.1秒のカウンタ動作」と「加算乗算」を行わせ、時間に差が出ることをボード上で体験する。また、その速度差が起きる要因を解説する。

J03-05
講座名「FPGAの実践(プロセッサ設計講座)」

FPGA上に4Bitのプロセッサを搭載し、そのプロセッサ上で簡単な組込みソフトウェアを動作させる。

講義内容

4Bitプロセッサの設計と作成実習を行う。また、このプロセッサ上で動作する簡単な組込みソフトウェアの作成をアセンブラで行い、ハンドアセンブルでマシンコードまでの作成を行い、実機で動作させる。これにより、マシンコードの解読動作やプログラムカウンタ動作などの、プロセッサコアの基本動作を学ぶ。。

J03-06
講座名「組込みシステム実践講座(ステッピングモーター編)①」

組込みシステムの実例として、ステッピングモーター制御プログラムを作成する。

講義内容

ステッピングモーターの概要を説明し、例題として用意している制御プログラムを構築する。

J03-07
講座名「拡張ボードの作成(はんだ付け講習)」

J03-05「FPGAの実践」講座で作成した制御プログラムを実機で動作させる。

講義内容

あらかじめ用意されている、ステッピングモータや部材を生基板に半田を使って実装する。実装後、制御プログラムで動作確認を行う

J03-08
講座名「組込みシステム実践講座(ステッピングモーター編)②」

他の技術者が作成したプログラムの読解力の向上、不具合修正力の向上を目指す。

講義内容

状態遷移表の抜け、割込みやタイマと状態遷移の動作関連性などを解析し修正を行う。あわせて、プリセット機能の仕様追加を要求分析から行い、システムを完成させる。

J03-09
講座名「まとめ・報告会資料の作成」

5日間の講座を通して、修得した事項のまとめ

講義内容

まとめと報告会資料の作成。なお、4日までの実習で残件がある場合は、この時間で補う。

J03-10
講座名「報告会」

5日間の講座を通して、修得した事項の報告会。

講義内容

受講生の上長にも参加いただく。
報告内容は、担当講師にて採点し、優秀な受講生には表彰を行う。

成果物

教科書/参考書(当日配布)

特になし

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