HOME > 活動内容 > 理事長からのメッセージ

理事長からのメッセージ

新たな産業発展モデルの創造を

 バブル崩壊後の失われた10年から脱却し、日本経済は回復基調にあります。しかしながら、日本には、どこか閉塞感が漂っているように感じます。これは、これまでの日本の経済的発展を支えた社会システムそのものが、グローバルな規模で起きている構造変化に対応しきれず、制度疲労を起こしているからではないでしょうか。世界の国々が、工業社会から情報化社会への転換に対応し、製造業中心からサービス業中心へと、その産業構造を変化させる中、日本は、工業社会における成功の影響もあり、進展する経済のサービス化に対応した新たな成長モデルを確立できない状況にあります。
 こうした中、日本のお家芸である「モノづくり」の世界においても、大きな構造変化が起きています。近年の日本経済を牽引している自動車、情報家電、携帯電話などの機能や性能は、搭載されるソフトウェアの品質・性能に大きく依存しており、モノづくりにおけるソフトウェアの重要性が劇的に高まっています。関西には、世界的な情報家電メーカーや東大阪に代表されるモノづくりの中小企業の集積がありますが、ソフトウェア産業の売上げを見ると、大阪は東京の10分の1しかなく、ソフトウェア産業の力が弱い。そこで、モノづくりと密接な関係にある「組込みソフトウェア」にターゲットを絞り、その産業振興・集積を図る推進エンジンとして、本推進会議を設立しました。これからは地方分権の時代であり、地域の特色を活かした発展が求められます。関西はその先導役として、産学官がしっかりと連携、協力することにより、構造変化に対応した新たな産業発展モデルを創造して行きたいと考えています。

組込みシステム産業振興機構 理事長 宮原 秀夫

↑ページトップへ